チマキザサ育て方相談

山紫水明の京都

2010年07月31日 21:48

先日、チマキザサ育て方をご指導いただいている京都市林業振興課の方(チマキザサの先生)に、里親さんから寄せられたお悩みを相談してきました。

お悩みは以前にもブログに掲載した内容です。
(1)枯れた
(2)カビがはえた
(3)虫がわいた
(4)キノコが生えた

回答は次のとおりです。
(1)地表に出ている部分が枯れているように見えても、根が生きている場合があります。新しい芽が出てこない場合は、一度掘り返して根の様子を見てください。
写真はヒョロ笹1号の根っこです。
新しく出た芽の先が枯れてしまいましたが、根はまだ白く干からびていないため、また新しい根が出る可能性はあるそうです。
(根が干からびている場合は、残念ながら復活する可能性はないそうです。)


(2)~(4)鉢の水はけや生育環境がよくないかもしれません。日影で育ててくださいとお願いしましたが、完全な日影ではなく、南側の軒下や木陰、東向きや西向きのベランダなど、ときどきは日に当たり、通気性のよい場所にしてみてください。
ただし、これからの季節は日差しが強く、土が乾燥しやすいので、水やりを忘れないでください。

なお、笹が生え変わりのサイクルで花を咲かせて種子をつける際、同じ根から出ている笹の花どうして交配することがあり、いわゆる「近親交配」の芽が出ることがよくあるそうです。
そのような芽は生命力が弱く、枯れてしまうそうです。
ちゃんと育てているのに枯れてしまった場合は、申し訳ありませんが近親交配の芽の可能性があります。

写真は先生が育てているチマキザサです。
手前が1年目、奥が2年目のチマキザサです。
根っこが鉢のまわりをとぐろを巻くように育っています。

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